なんだか気になる肩こりやだるさ。自称健康な人ほど危ない
体調を崩しやすい季節の変わり目は、
元気なのに不調を感じる「不調元気」の人が増加する。
肩こりや冷え、
疲れやだるさなど日常的に感じる身体のSOSを放っておくと、
生活習慣病やがんなどの大病に結びつくこともあるという。
花王がサポートする「血めぐり研究会」
が行った20代〜40代の男女650人を対象にした調査では、
「現在健康である」と回答した501人のうち、
92%が「肩こり」「冷え」
「疲れやだるさ」などの不調を感じていた。
こうした“不調元気”の人は女性の場合20代が最も多かったが、
男性は年代に関係なく、「下痢」(38.8%)
の症状を訴えた人もいた。
こうした結果に,
東京女子医科大学付属青山自然医療研究所クリニックの川嶋朗所長は、
「ちょっとした体調不良にも、原因がありますが、
働き盛りの男性はこうした不調を放置しがち。
仕事に責任感はあっても、自分の身体には無責任。
それが、
不調元気につながり、やがてがんなどの病気になるのです」と警告。
さらに、「ストレスや食生活の乱れにより、
身体が冷え、血液循環や新陳代謝が悪くなると起こる症状。
日頃から身体を温めることで不調元気の症状は改善されます」と話す。
身体を温めるポイントは、
「肩・首もと」「腰まわり」「二の腕の裏側」
「ひざの裏・太もも」の4カ所。
インナーを着用しデスクワークのときも肩かけ、
ひざかけ、湯たんぽなどで温める。
実際に、川嶋所長は湯たんぽを仕事中にも使用しているそうだ。
「自分の1日を振り返ると、
必ず身体を冷やすような生活習慣があるはず」と川嶋所長。
たとえば、朝シャワーを浴びて朝食抜きでは体温は上がりにくい。
通勤電車で座り、駅ではエスカレーターを使用し、
会社ではエレベーターに乗る。
こうした行動も身体の活動量が鈍くなり、体温は上がりにくい。
また、
時間を惜しんで昼食を5分で済ませるなど安易な食習慣もよくない。
「食事は時間をかけて、しっかり噛むことで体温は上ります。
また、階段を使うなどの軽い運動も必要。
夏場でも体温より2度ほど高い38度程度ぬるめの風呂に
帰宅後ゆっくり浸かってください」 (川嶋所長)
「不調元気」は病気の一歩手前。甘く見ない方がよさそうだ。
2010.03.24 ZAKZAKより転載2010.03.24